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READ 2 INNOVATE! 読書からイノベーションを起こす情報集!

『1冊20分読まずに、「わかる!」すごい読書術の』の著者渡邊康弘が、最新のビジネス書をはじめ、読書会や読書法など、読書とイノベーションに関する様々な情報をお届けするブログです。

【ビッグデータからベストセラーの法則導き出した一冊】書評:『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム 』ジョディ・アーチャー (著), マシュー・ジョッカーズ (著), 西内啓 (監修), 川添節子 (翻訳) ,日経BP社 (2017/3/23)

ベストセラーになる本と、話題にも上がらない本。

いったいその本の違いにはどんな違いがあるのだろうか?

誰だって、出版するには
ベストセラーを出したい。

電子書籍という分野が出て以来、
誰もが出版できる時代に入ったからこそ、
作家のみならず、作家を目指している人は、
ベストセラーの法則を知りたいことでしょう。

そうした人におすすめなのが

『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム 』

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本書は、そうした出版市場の秘密に迫った一冊だ。

これまで、編集者の経験則から
ベストセラーには共通性があるとされてきた。

ベストセラーには隠れた共通項がある。
ただ、確証があるわけではなかった。

良い編集者でも、当たる時は当たるし、
外れるときは外れる。
まるで、野球選手のように、
良い選手でもすべてのボールをヒットにできるわけではないのだ。

本書は、その経験則に
「私たちがなぜその本を手に取り、読むのか」ことに、
「アルゴリズム」という新たな視点を加えた一冊だ。

アルゴリズムを利用すれば、
出版まもない本でも、
その本がベストセラーのDNAを持っているか
調べることができる。

5年間の研究にわたり、わかったこととは、
「ヒットさせるためには、正しい言葉を正しい順序で並べること」

そして、この5年もの間、コンピューター・モデルに原稿を読ませ、
数千もの特徴を調べた結果、
ヒットする小説には、特有のパターンが存在し、
80%の確率でヒット作になるかどうか判別できるようになった。

それでは、ベストセラーのアルゴリズムとは
いったいどのようなものなのか?

本書の共鳴ポイントをみていこう。

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■本書の共鳴ポイント

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知っていることを書け

読者はお気に入りの作家の本を手に取ったときに、
暗黙の契約を作家と結ぶことになるが、そのなかで作家に期待することの
ひとつが特定のトピックだ。

売れる作家はもっとも大切な30パーセントにひとつかふたつの
トピックを入れていないのに対し、売れない作家は
たくさんの項目を詰め込む傾向があるということだ。

読者をひきつける大きなトピックがあること

二番目以降のトピックは現状を脅かすような衝突を示すものがいい

3つめのポイントは、今の時代に売れる小説であるためには、
リアリズムが必要だということだ。

最後のポイントは、トピックは大衆のなかにあるものにすべし、

ダニエル・スティールは読者の感情をゆさぶる
ごく少数のトピックを熟知している

読書は頭で楽しむ物ものとは限らない。
心で、感情で、身体で、そして存在を信じている人にとっては
魂で楽しむものなのだ。

問題は長いあいだ、こうした楽しみかたが恥ずかしいとものだと
思われてきたことだ。

グラフが折れ曲がる場所は、衝突や変化があることを示す。
山や谷がたくさんあればあるほど、登場人物も読者も感情の
ジェットコースターを味わうことになる。

小説であれ、映画であれ、舞台であれ、物語の基本は三幕構成であり、
それは古代のギリシャの時代から変わらない。

感情といった目に見えないものをどうやってとらえて、
書き表しているのだろうか。
実は自然言語処理の世界には感情のアップダウンをとらえて、
曲線で表現する方法がすでにある。
センチメント分析と呼ばれるもので、実際にオンライン映画や商品の
レビューの分析などに利用されている。

もっともよく使われる単語や句読点を491個チェックしただけで、
コンピューターは70パーセントの確率で売れる本と売れない本を
正確に区別した。

ベストセラーの主人公は男女問わず、かならず何かを必要として(need)
いて、それを表明している。かならず何かを欲しがって(want)いて、
読者は主人公が求めているものを知る。

 

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム

  • 作者: ジョディ・アーチャー,マシュー・ジョッカーズ,西内啓,川添節子
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

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『ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム 』
ジョディ・アーチャー (著), マシュー・ジョッカーズ (著), 西内啓 (監修), 川添節子 (翻訳)
単行本: 344ページ
出版社: 日経BP社 (2017/3/23)

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本書を読んでいて、
これまで私が開発して、広めてきた
レゾナンスリーディングは、
決して間違えではなかったことが判明した。

本書で書かれているおよそ8割ぐらいのことは、
すでに、ハリウッドの脚本界で言われていることだし、
シド・フィールドやブレイク・スナイダーと脚本家が
優れた脚本術で語っている。

日本のベストセラーを輩出している
稀代の編集、サンマーク出版の黒川精一編集長も言われるように、
この感情と三幕こそがベストセラーを生む秘訣であることは
間違いない。

ただ、本書がこれまでの本と大きく違うのは、
これまでのベストセラーをビッグデータに載せて、
分析したことにある。

そして、ほんのわずかな違い、誤差が
ベストセラーになるものとベストセラーにならないもののを
分けていることを示している。

レゾナンスリーディングは、p129の図6やp144の図5のように、
縦軸を感情(共鳴)、横軸を時間の流れ(ページ数)に当てはめ、
自ら曲線を描き、その本との対話をしていく読書法だ。

この本、全体を通して、書かれているように、
ベストセラーになる本は著者の意見を正しく理解する
頭で読む読み方ではなく、
心で、感情で、身体で、そして存在を信じている人にとっては
魂で楽しむものなのだ。

それを実現し、短時間で自分のいま必要していることが見つかる
読書法がレゾナンスリーディング。

本書で大きな後押しを受けた、そんな一冊だった。

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■今後のセミナー予定

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2017年4月8日(土)東京
ビジネスモデルコンサルタント養成講座

bmiabasic023.peatix.com


2017年4月14日(金) 滋賀
【満員御礼】レゾナンスリーディング基礎講座

【満員御礼】レゾナンスリーディング基礎講座 in 滋賀 | Peatix

2017年5月21日(日) 東京
レゾナンスリーディング基礎講座

resonance20170521.peatix.com


2017年6月17日(土)、18日(日)
レゾナンスリーディング マスター講座 in 滋賀(第17期)
※基礎講座参加者のみ

2017年6月24日(土)、25日(日)
レゾナンスリーディング マスター講座 in 東京(第18期)
※基礎講座参加者のみ