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READ 2 INNOVATE! 読書からイノベーションを起こす情報集!

『1冊20分読まずに、「わかる!」すごい読書術の』の著者渡邊康弘が、最新のビジネス書をはじめ、読書会や読書法など、読書とイノベーションに関する様々な情報をお届けするブログです。

【『ワーク・シフト』リンダ・グラットンの新作】書評:『ライフシフト 100年時代人生の戦略』 リンダ グラットン (著), アンドリュー スコット (著), 池村 千秋 (翻訳) 東洋経済新報社 (2016/10/21)

ビジネス書 翻訳書 書評

こんばんは。渡邊です。

この三連休はいかがお過ごしでしたでしょうか?

この三連休の土日とレゾナンスリーディング
マスター講座を開催しました。

今回も1日目に8冊(洋書含む)
2日目に9冊(専門書、小説含む)を読み、
そこから、専門家としてのプレゼン。

わずか二日間なのですが、
本を大量に読みこなせる技術が手に入るので、
嬉しいご感想もいただきました。

さて、本日の一冊は、
日本でも大ベストセラーになった
『ワーク・シフト』の著者、リンダ・グラットンの新作。
『ライフシフト 100年時代人生の戦略』です。

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■本日の一冊

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ライフ・シフト―100年時代の人生戦略

ライフ・シフト―100年時代の人生戦略

  • 作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

本日の一冊は、日本でも大ベストセラーになった
『ワーク・シフト』の著者、リンダ・グラットンの新作。
『ライフシフト 100年時代人生の戦略』。

これからの世の中は、
いったいどうなるのだろうか?

未来学者やシナリオ・プランナーは、
そういった時に、5つの要因から考え出す。

5つの要因とは有名なSTEEPのこと。
STEEPとは、社会、技術、環境、経済、政治の頭文字をとったもので、
これら5つの要因を基に、未来がどのように考えている。

このSTEEPが顕著に描かれ、広まったのは、
組織論、人材論の権威で、
ロンドン・ビジネススクールの教授、
リンダ・グラットンは、
これら5つの要因を用いて
日本でも大ヒットになった
『The Shift』(邦訳:『ワーク・シフト』)だろう。

リンダは、STEEPの要因をより具体化し、
『ワークシフト』の中で未来を形作る要因として
テクノロジーの進化、グローバル化の進化
人口構成の変化と長寿化、
社会の変化、エネルギー・環境問題の変化を
5つ上げた。

端的に言えば、『ワークシフト』では、
リンダの定めた5つの要因から、2020年に求められる働き方が、
古い3つから新しい3つへのシフトしていくことを描いた。

ゼネラリスト→連続スペシャリスト(Serial Mastery)
孤独な競争→協力して起こすイノベーション
大量消費→情熱を傾けられる経験


本作の『The 100-Year Life』(邦訳:『ライフシフト 100年時代人生の戦略』)
では、「人口構成の変化と長寿化」に掘り下げて、
3つのステージから、マルチステージへのライフシフトをはかる
必要性について説いている。

3つのステージとは、「教育→仕事→引退」。
人生が短い時代には、この古い3ステージが必要だったが、
人生が長くなった今では、
この第2ステージ「仕事」の期間が長くなった。

日本の年金受給も見ても明らかだが、
引退の時期が60歳から65歳。そして、さらに伸びつつあり、
今後70歳~80歳へと変わっていくだろう。

若い時に思っていた引退の時期よりも
20年も長く働くことは不安だ。
日本でも、絶対安定といわれた「大企業」で
幹部になった人でさえ、
残りの人生をどのように生きるのか迷っている。

では、これからの人生をどのように設計しなければならないのか?

リンダによれば、古い3つのステージから脱却し、
マルチステージへの移行とそれに合わせた
人生の資産の築き方が必要だという。


それでは、早速本書の共鳴ポイントに入ろう。


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■本書の共鳴ポイント

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私たちの人生は、これまでになく長くなる。

人生はマルチステージ化する

マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには、
上手に意向を重ねることが避けて通れない。
柔軟性をもち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、
新しい視点で世界を見て、力の所在の変化に対応し、
ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要がある。

アメリカではデトロイトのような一部の工業都市が衰退する一方で、
サンフランシスコやシアトル、ボストンなどのスマート・シティは
経済的に繁栄し、人口も増えている。

これらの都市には、質の高いアイデアと高度なスキルを持ち、
自分と同様の高スキル層の多い街に住みたいと考える人たちが集まってくる。

仕事の未来に関して真に重要な問いは、
ロボットと人口知能による代替がどこまで進むかだ。

デーヴィッド・オーターらは、人間固有の能力を二週類挙げている。

一つは、複雑な問題解決に関わる能力だ。

対人関係と状況適応の能力だ。

さまざまな無形の資産

一つ目は、生産性資産。人が仕事で生産性を高めて成功し、
所得を増やすのに役立つ要素のことだ。

The first category of intangibles is productive assets.
These are the assets that help an indivisual become
productive and successful at work and should therefore
boost there income.

二つ目は、活力資産。大ざっぱに言うと、肉体的・精神的な健康と幸福のことだ。

The second category is vitality assets.
Broadly these capture mental and physical health and well-being.

最後は変身資産。100年ライフを生きる人たちは、その過程で大きな変化を経験し、
多くの変身を遂げるようになる。そのために必要な資産が変身資産だ。

The final category is transfomational assets.
Across a 100-years life, people will experience great change
and many transitions.

エクスプローラーは、一か所に腰を落ち着けるのではなく、
身軽に、そして敏捷に動き続ける。

インディペンデント・プロデューサーのステージでは、
旧来の起業家とは性格の異なる新しいタイプの起業家になったり、
起業と新しいタイプのパートナー関係を結んだりして経済活動に携わる。

異なる種類の活動を同時におこなうのがポート・フォリオ・ワーカーの
ステージだ。

このステージは、生産活動に携わる期間のいつでも実践できる。
さまざまな可能性を探求し、実験するために、
このような生き方を積極的に選択する人もいれば、
やり甲斐のある仕事につくことが難しいために、
不本意ながらそれを選ぶ人もいる。

習熟
長い人生を生きるうえでは、なにかに打ち込むことが重要だ。

Mastery
Over a long life, dedication and focus are crucial.

ものごとに習熟するうえでカギを握るのは、自己効力感(自分ならできる
という認識)と、自己主体感(みずから取り組む、という認識)だ。

the key for mastery was efficacy(knowledge and competence)
and agency (the propensity to take action).

研究により、セルフ・コントロールは後天的に身につけられることが
わかっている。ものごとに習熟するために快楽を先延ばしにする能力は、
学習できるのだ。

ドゥエックの言う「成長思考」の持ち主は、快適なぬるま湯の外に
出て行き、未来につながる道に思考を集中させることにより、
将来の計画を貫くことができる。

100年ライフでは、人々に自己効力感と自己主体感をもたせ、
計画と実験と習熟を後押しすることの重要性が高まる。
教育機関と政府は、そのために貢献することができる。

変化の兆しは見えている。
最近の才能豊かな人たちは、自分の会社を築き、その後に
大企業に加わることを望む場合がある。
企業としては、そうした人材を活用しない手はない。


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プレジデント社でずっと出ていたリンダ氏の本が
まさか、東洋経済で出されるとは少しびっくりしたが、
訳者が池村さんということもあり、
安心して、日本語で再読をした。

リンダ氏は、Thinkers 50にも連続で選出されており、
組織論、人材論、そして未来思考の分野でも
世界的権威のある人物だ。

本書を日本語で改めて、読み直し思うのは、
リンダは、今起こっている事象が長期的に続いていきそうな
トレンドに対し、ネーミングをするのがうまいなと感じた。

そして、何よりも、リンダ氏自身。
新しいホットスポットがどのように生み出され、
時代がどのように変化していくのか?

その兆候を見るだけでなく、取り組んでいる姿が好ましい。

これから先を思い浮かべると、
いったいどんなことが起こるのか?

未来に対する不安から、
予言や占いなどを鵜呑みにしてしまう人も
増えてくるのかもしれない。

私自身も未来に対する不安が強くなり
一歩動けないことがあるが、
そんなときに、ドラッカーの研究もしていた
恩師が教えてくれた言葉を思い出すようにしている。

「未来を予測し、確実にあてる方法。
それは、自ら動き、そして未来を築くさせることだ」

残念ながら、日本語で翻訳の違いで感じられないが、
リンダ氏が『ワーク・シフト』からずっと伝えていることは
「mastery」にあると私は個人的に思っている。

the key for mastery was efficacy(knowledge and competence)
and agency (the propensity to take action).

変化が続く時代を生き抜くために、
私たちは自分たちの才能を磨き続け、
マスターへとならなければならない。

 

ライフ・シフト―100年時代の人生戦略

ライフ・シフト―100年時代の人生戦略

  • 作者: リンダグラットン,アンドリュースコット,池村千秋
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/10/21
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 お題「読書感想文」